ふたりはともだち よりお手紙

小学校2年生の国語の教科書に載っていた

大っっっ好き❤️なお話

をご紹介したいと思います

出処は絵本

海外の絵なので、ちょっと可愛くないところが

また、味があって好きです



お手紙 

                        アーノルド=ローベル 作

  みき たくや  やく

 

がまくんは、玄関前に 座っていました。

かえるくんがやって来て、言いました。

「どうしたんだい、がまがえるくん。きみ悲しそうだね。」
「うん、そうなんだ。」
がまくんが言いました。
「今、一日のうちの かなしい時なんだ。
つまり、お手紙をまつ時間なんだ。
そうなると、いつもぼく、 とてもふしあわせな気持に
なるんだよ。」
「そりゃ、どういうわけ。」
かえるくんがたずねました。

「だって、ぼく、お手紙 もらったこと ないんだもの。」
がまくんがいいました。
「いちどもかい。」
かえるくんがたずねました。
「ああ。いちども。」
がまくんがいいました。

「だれも、ぼくに お手紙なんかくれたことが ないんだ。
毎日、ぼくの郵便受けは、空っぽさ。
お手紙を まっているときがかなしいのは、そのためさ。」

ふたりとも 悲しい気分で、玄関の前に こしを下ろして
いました。

すると、かえるくんが言いました。
「ぼく、もう 家へかえらなくっちゃ、がまくん。
しなくちゃいけないことが、あるんだ。」

かえるくんは、大急ぎで家へかえりました。
エンピツと紙をみつけました。
紙になにかかきました。
紙をふうとうにいれました。
ふうとうに、こう書きました。
「がまがえるくんへ」
かえる君は、家からとびだしました。

知り合いのかたつむり君に会いました。
「かたつむりくん。」
かえる君が言いました。
「おねがいだけど、このお手紙を がまくんの家へ持っていって、
ゆうびんうけに いれてきてくれないかい。」

かたつむり君が言いました。
「まかせてくれよ。」
かたつむり君は言いました。
「すぐやるぜ。」
それから、かえるくんは、がまくんの家へもどりました。

がまくんは、ベットで お昼ねをしていました。
「がまくん。」
かえるくんが言いました
「きみ、おきてさ、おてがみが来るのを、もうちょっと まってみたら
いいと 思うよ。」
「いやだよ。」
がまくんが言いました。
「ぼく、もう まってるの あきあきだよ。」

かえるくんは、まどから ゆうびんうけを見ました。
かたつむりくんは、まだ来ません。

「がまくん。」
かえるくんが言いました。
ひょっとして、だれかが、きみに、お手紙をくれるかも
しれないだろう。」

「そんなこと あるもんかい。」
がまくんは言いました。
ぼくに、お手紙をくれる人なんて、いるとは思えないよ。」
かえるくんは、まどから のぞきました。
かたつむりくんは、まだやって来ません。

「でもね、がまくん。」
かえるくんはいいました。
「きょうは、だれかが、きみに お手紙 くれるかもしれないよ。」

「ばからしいこと、言うなよ。」
がまくんが言いました。
「今まで、だれも、お手紙 くれなかったんだよ。 きょうだって
同じだろうよ。」

かえるくんは、まどからのぞきました。
かたつむりくんは、まだやって来ません。

「かえるくん、どうして、きみ、ずっと、まどの外を見ているの。」
がまくんがたずねました。
「だって、今、ぼく、お手紙をまっているんだもの。」
かえるくんがいいました。
「でも、来やしないよ。」
がまくんが言いました。

「きっと来るよ。」
かえるくんが言いました。
「だって、ぼくが、きみにお手紙出したんだもの。」
「きみが。」

がまくんが言いました。
「お手紙に、なんて書いたの。」
かえるくんが言いました。
「ぼくは、こう書いたんだ。」
≪親愛なる、がまがえるくん。
ぼくは、きみが ぼくの親友であることを、うれしく思っています
きみの親友、かえる≫

「ああ。」
がまくんが言いました。
「とても いいお手紙だ。」

それから、ふたりは、げんかんに出て、お手紙の来るのをまって
いました。
ふたりとも、とても しあわせな気持で、そこにすわっていました。
長いこと まっていました。

四日たって、かたつむりくんが、がまくんの家につきました。
そして、かえるくんからのお手紙を、がまくんに わたしました。

お手紙をもらって、がまくんは、とても よろこびました。

 

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