同族食というのは、カニバリズム。ヒトが人肉を食べることですが、
ヒトがヒトを食べるだなんて、なんとなく忌避感がわき、それは人類の禁忌だ!と直感されると思います。
例えば、食物中のタンパク質。
植物性タンパク質より動物性タンパク質の方が親和性が高く、生体利用率がよいのですが…人を喰らってはいけない。それは何故か?
狂牛病やクールー病は同じ種を食べたために発症しています。
病気になっちゃうから食べてはダメ!というのもなんか足りないと思います。
「草食動物である牛は、肉を食べない。それを体の中で肉にする。
牛は、体の中に植物を肉に変える力を持っている。
牛が草の代わりに肉を食べるとどうなるか?
肉を作る力を使わないことになる。力が牛の中にとどまる。
その力の作用によって様々な汚物が作られる。肉を作る代わりに、有害な物質が作られるのだ。
特に尿酸・尿酸塩が体に満ちる。
尿酸塩は脳に行き、牛は気が狂う。」
シュタイナー 1923年の講義の一文より
シュタイナーは狂牛病を予言したんだ、とも言われていますけど
‘肉を作る力を使わない’が分かりそうで分からなくて釈然としなかったんです。
そして「あぁ、そうか!細菌か。微生物か‼」と。
牛さんはあったかくて適度に湿った棲み処(第1胃)(つまり場・空間)を微生物に提供し
草由来の植物性タンパク質で微生物を養う。
植物特有の細胞壁(セルロース)を消化できない牛さんだけど、
そこは微生物が分解し消化し、微生物の排せつ物を牛さんは栄養として受け取る。
最期には(第4胃で)微生物ごと(動物性タンパク質)牛さんはいただく。
完璧な「持ちつ持たれつ」「お蔭さま」の関係が成り立っています。
さて、人間のお腹の中には1000種類、100兆個の細菌が棲んでるそうで。
うん◯は、食物のカスと思いきや、その半分はお亡くなりになった細菌です。
わたし達もまた、細菌を養い細菌に支えられて生きているわけです。
同族食をするということは、体内に棲まう細菌群を養えないということ。
食物連鎖という調和をぶち壊すこと。
細菌群とのやり取りをスキップすること=‘肉を作る力を使わない’ではないかな、と。
なので、今日の副題
細菌と共にあれ