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拗らせインナーチャイルドな鬼と、それを癒せる炭治郎の受容力

今更ながら、しかしミーハーなものですから

巷で大人気の『鬼滅の刃』

昨日アニメ「鬼滅の刃」全26話を嗚咽しながら一気見しました!

漫画は既に3倍ほど先まで話が展開しています

むせび泣くのは主に

炭治郎に首を斬られた鬼が消滅するシーン


消滅する手鬼に「…悲しい匂いがする」と手を握ってやる炭治郎

鬼になる前、まだ人間だった頃

怖がりで

夜、手を握ってくれと兄にせがんだことを思い出す手鬼

温かい兄の手の記憶…

もう炭治郎に首を斬られる!と観念したその時

恐怖政治のやり口で、‘家族ごっこ’をさせられていた

それにほとほと疲れていた

あぁ解放されるんだと安堵し自ら首を差し出した蜘蛛女

炭治郎の優しい眼差しを見て思い出す

人間だったころ、誰かが優しい眼差しを向けてくれていた…


‘本物の’家族の優しい眼差しの記憶
それが誰だったかは、もう思い出せないけれど…


家族の絆に異常な執着を持つ累(るい)

消滅の時にようやく思い出した

自分が殺した時の両親の言葉

母 「丈夫な体に産んであげられなくて、ごめんね」


父 「大丈夫だ、累。一緒に死んでやるから」

未熟さゆえに、そこに確かにあった両親からの愛を受け取ることができず

自らの手で両親を殺め

そのことを忘れ、家族の絆に執着していた

そんな累に、炭治郎は寄り添う

わたしは自分自身が鬼だ、と思った

同じ条件下におかれたら、わたしも同様に鬼化するな、と

悲しい、寂しい、愛されたい、認められたい

始めは小さな小さな傷だった。拗らせインナーチャイルドに育てあげたのは、鬼自身なんだ

炭治郎は、鬼が奥底に隠してきた、その小さな小さな傷を嫌悪することなくそのまま受け止める

存在を認めてもらえたネガティヴ感情は、鬼の消滅とともに昇華する

カタルシスだ

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