今日は、東洋医学での氣をピックアップ
古典の中医学が廃れないのは
病気だけを問題にするのではなく
その人の習慣や感情の傾向・食事・その人の住んでいる土地・季節などとの関わりから
総合的に診ていた
ホリスティック医学
だからだ
中国最古の医学書『黄帝内経』(こうていだいけい)で、このように述べられています
喜べば 気緩まる 怒れば 気上る
憂えば 気籠り 思えば 気結ばる
驚けば 気乱れる 労すれば 気減る
寒ければ 気閉ず 暑ければ 気泄れる
憂えば 気籠り 思えば 気結ばる
驚けば 気乱れる 労すれば 気減る
寒ければ 気閉ず 暑ければ 気泄れる
大いに喜べば気は弛緩し、和ぎ精神が安定する。営気(水穀の精気)と衛気(免疫)は疎通するようになる。
激しく怒れば気は上逆し、甚だしければ血を吐いたり、下痢したりする。
悲しめば気は消沈し、心系はひきつり、肺は膨らんで、このため上焦(横隔膜より上の部分)は疏通しなくなり、営気と衛気がゆきとどかなくなって、熱気は胸中に鬱してしまう。
思慮すれば気は欝結する。思慮しすぎれば心はいつもなにかをその内に存し、精神もーつのところに捉われて、その結果、正気は停滞して循行できなくなる。
恐れれば気は下降する。恐れたときには精気が退き、精気が退けば上焦は閉塞し、上焦が閉塞すれば気は下焦(臍より下)に帰り、気が下焦に帰れば下焦が脹満する。
驚けば気は乱れる。驚いたときには心はやみくもに動悸して頼るところなく、精神も不安定となって帰る所がなく、思慮も一定しなくなる。
過労によって気は消耗し、呼吸は苦しくなり汗が出て、内では喘ぎ、外では発汗となって内外の気はみな度を越えて出てしまう。
また寒にあえば気は収縮し、寒気は腠理(そうり:皮膚と筋肉・皮下組織の間の部分のこと)を塞いでしまい、このため営衛の気は流れなくなる。
暑さによって気は外泄する。暑くなれば腠理は開き、栄衛の気は大いに流れ、汗もたくさん出る。
長いこと偏ってはいないか?
観察してみてください